季節外れの寒気が行ったり来たり、体にこたえますね。
ようやく春らしくなってきました。
JRの通勤時間帯は冷房が入っています。
さて今日は「寺西花まつり」をみんなでお祝いいたしました。
今から約2500年前、ヒマラヤ山脈の麓にシャカ族という部族が住んでいました。部族の王の名前はシュッドーダナ、その妃をマーヤーといいました。
ある日、マーヤー夫人は不思議な夢をみました。夢の中で夫人は、天から現れた神さまに抱えられ、空をぐんぐん昇っていきます。そして、気がつくと広い草原に降り立っていました。そこは心地よく、夫人の心を穏やかにさせました。思わず横になり休んでいると、どこからか鼻に白い蓮の花を持った白い象が現れました。夫人がそれをぼんやりと眺めていると、次の瞬間、象が夫人の右脇にスッと入りました。
ハッとして夢から覚めた夫人は、身体の異変に気がつきました。そう、新しい命が宿っていたのです。
このことを聞いたスッドーダナ王は大変喜びました。また、神聖な動物とされる象が夢に現れたということも、その喜びを大きくさせました。その日から、2人にとって世の中は輝きと希望に満ち溢れ、生まれくる子のことを思えば、穏やかな気持ちになれたのです。
月日は流れ、出産をひかえた里帰りの途中、夫人はルンビニという庭園を散歩していました。そこは色とりどりの花が咲きほこり、鳥たちはやさしい声で歌っています。美しい景色を眺めながら、夫人は間もなくその胸に抱く我が子のことを考え、幸福な一時を過ごしていたことでしょう。夫人はふと立ち止まり、梢に咲く花をとろうと右手をあげました。すると突然、右の脇が光り輝きだし、大勢の天女が舞い降りてきたのです。そして、次の瞬間、右脇から男の子が産声をあげました―
この時、生まれたお釈迦さまの頭上には、龍によって清らかな水(甘露水)が灌がれ、その誕生を祝福したとされています。こうした故事に習い、花まつりではお釈迦さまのお像に甘露水に見立てた甘茶をかけ、その誕生をお祝いするのです。
甘茶の効能
アマチャには、強力な抗酸化作用があります。これは、体内で発生する活性酸素の害に対抗する効果を持ち、細胞の老化やさまざまな疾病のリスクを減少させます。活性酸素は、ストレスや紫外線、食生活の乱れ等から発生し、体を錆びさせる原因となるのですが、アマチャに含まれている多種多様な抗酸化成分がこれを予防します。リフェノールやビタミンCが豊富に含まれていますが、エピガロカテキンガレートは含まれていません。定期的に摂取することで、健康な身体を維持する手助けになります。